呼吸器内科イメージ

呼吸器内科は肺や気管支、胸膜などの疾患や症状を専門に扱う診療科です。この中には徐々に病状が悪化し、息苦しくなる病気もありますが、突然に呼吸困難となり、迅速な対応が必要となるケースもあります。そのようなときは、すぐに当院の呼吸器内科を受診ください。また、「咳が長引く」、「痰が切れにくい」、「動くと息切れがする」、「胸が痛む」といった症状のある方も、呼吸器の病気が隠れている可能性がありますので、早めに受診なさるよう、お勧めいたします。

主な症状

  • 咳が止まらない
  • 咳が長引いている
  • 痰が続いている
  • 高熱がある
  • 発熱が4日以上も続いている
  • くしゃみや鼻水が止まらない
  • 鼻づまりが治らない
  • 喉が痛い
  • 胸部に痛みを感じた
  • 呼吸が苦しい
  • 健康診断などで胸部の異常な陰影を指摘された
  • など

主な疾患

気管支喘息

気管支喘息は空気の通り道である気道に炎症が起きる病気です。「ゼーゼー」、「ヒューヒュー」という喘鳴が見られるので、周囲の方から「苦しそうだから、早めに医療機関を受診してはどうか」などとアドバイスを受けたりします。患者さま本人は呼吸機能が低下した状態に慣れてしまっているケースも少なくないのですが、呼吸器内科を受診し、お薬による治療を受けることで症状が楽になりますのでまずは当院までご相談ください。喘息発作を予防するため定期的に使う長期管理薬や、発作が起きた時に症状を鎮める発作治療薬などを使い分け、治療を行っていきます。

慢性閉塞性肺疾患

慢性閉塞性肺疾患はタバコの煙などに含まれる有害成分を長い年月にわたって吸い込むことにより、空気の通り道である気道が狭くなったり、気道の先端にある肺胞が壊れたりする病気です。これに伴い、酸素を吸って二酸化炭素を排出するガス交換の効率が悪くなるので、息切れなどの症状が強まっていきます。この病気はある程度まで進行すると、もう元の健康な状態には戻りません。そのため、一刻も早く禁煙するようにしましょう。そして、呼吸器内科を受診し、咳や息切れを軽くするためのお薬を服用したり、呼吸リハビリテーションを受けてください。こうした治療でも十分な呼吸機能を維持できないときは在宅酸素療法が必要になります。なお、当院では禁煙外来にも力を入れており、日本禁煙学会認定指導医として、適切に指導させていただきます。

肺炎

肺炎は主に細菌やウイルスなどの病原微生物が肺に感染して炎症を起こす病気です。比較的に高齢の患者さまが多いのですが、若い方であっても風邪をこじらせたり、ストレスが溜まる生活を続けていたりすると罹患します。免疫力が低下し病原微生物が上気道を経て肺にまで入り込んでしまうと、肺炎のリスクが高まりますので風邪やインフルエンザを患っているときは安静にするようにしましょう。なお、高齢者や慢性の病気を持っている方は肺炎に罹りやすく、しかも治りにくい傾向があります。咳や痰が長期化しているときは、お早めに当院を受診ください。